読書ログなるものを、書いてみようと思う。
アクションリーディング、という本に出逢った。
「本を沢山読んでいて、すごいですね〜!」
「本さえ読んでいれば、勝ち組ですからね!」
ここ1年くらいの間に出会った言葉だ。
どちらの言葉にも、うなづける部分もあれば、「?」と思う部分もあった。
本を沢山読んでいるからといって、別にお金を生み出しているわけでもなければ、立派な学位があるわけでもない。
何もすごくはない。
読書をして誰と争うつもりなのか、相手は誰?
勝敗の差は、どうやって見分けるの?
そんなハテナが、頭を巡っていった。
私にとって読書とは、「人生の一部でもあるし、大切な逃げ場でもあり、思考を整理する場でもある」
例えば、最近の人がSNSで愚痴を言ったり、人生の取り留めもないことを呟き記録するように。
例えば、自分のこだわりに共感を得て、満足するように。
それが、小さい頃から現在に至るまで、私は本が裏切らない存在でいてくれたからだ。
自分と著者の共通の意見を見つければ嬉しくなり、
時には、暇を潰す相手になってくれたり、
私が落ち着くまで、そばにいて語ってくれたり、
考えがまとまらなかったりすれば、提案もしてくれた。
私にとっては、書店が一種のパワースポットだったのだ。
人と比べる必要も、著者との対話が誰かに漏れ聞こえることもない。
その代わり、自分でページを捲らなければ、始まらないけれど、
私が満足すれば、またページを開く時まで、そこで待って居てくれる。
一つには、私の人生が、それほど自分の思い通りにいかず、
周りの大人に振り回されていたからということに起因する。
それはさておき、今の私より下の世代が、本にそこまでのモチベーションも、信頼も、
そばに居てくれる大切な存在になってくれているわけでもなくなっていたとしたら、
それは少し寂しい。
遡れば、漫画が悪者扱いされた時代もあれば、ゲーム機がそうだった時代もあり、
今はSNSがそんな対象になっていた。
けれど、何だか大人もSNSでマーケティング戦略を立てなければいけない時代になって、
気がつけば、昔そんなにゲームをしてこなかったような人まで、スマホのゲームで時間潰し。
かつての通勤電車内は、文庫本や新聞、漫画雑誌を読む人で沢山だったけれど、
今は、みんなとりあえずスマホを「見て」いる。
そんな時代に、時の流れの速さに、ついて行かれなくなった私が最近始めた趣味。
「図書館に通うこと」です。
大体週1回のペースで通っている。
大事なのは、居心地の良く、静かで、比較的新しい図書館。
蔵書がそこそこ多いこと。
スタバにもいくけれど、図書館で借りた本を持ち込んでいくようになった。
本棚は、正直言えば物足りない。新刊が置いていない。人気の本は貸し出し予約で一杯。
それでも、図書館がいい。そんな時がある。
新しめの書籍を手に取っても、ざっと10年前だったりする。
ビジネス書であれば、もう時代遅れの手法が主張されているのかもしれない。
それでも、それが何だか落ち着くのです。
「アウトプットしないんですか?」
人生で、叶えたい夢の一つは本を出版することです。
それでも、現状、私のことを気にかけてくれる人も、お願いするツテも、
そして、本を読んで意見を交換する人も、何もない。
今私がしたいことは、読んだ本から、どうにか人生の次なるステップを踏むヒントが欲しい。
読んでは、自分の頭を整理し、自分に何が出来るか思考するばかりだった。
でも、赤羽雄二さんの「アクションリーディング」を読んで、
ふとブログに記録を残そうと思ったのです。
図書館で借りるまでもなく、1時間ほどで読み切れたこの本は、
読書に対する優先順位を上げ、問題意識や目的意識を持って本を読み、
そして、それを自分の人生を通してアウトプットする必要性を説いたものだった。
本に対しての苦手意識もなく、かといってどちらかといえば受け身で、
特に何か人生に活かす予定はない私だけれど、
せっかく作ったこのブログで、
やることが見つかったような気がしています。
まだタロットも続けていますが、人生においての優先順位が変わったので、
これからは本についても書いていきますね。
よかったら、おすすめの本も教えてください。
私も、勧めていきます。